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「しっかりして、お嬢さん」
誰かの声と、ぐらぐらと体の揺れる感覚がして、映像がぷちりと途切れた。
ああ、これは夢だったのね、とエリカは目を開ける。目の前ではトカゲの王子が、気を失ったエリカを目覚めさせようとずっとエリカの身体を揺さぶっている。
エリカが目覚めたことに気づくと、トカゲの王子は胸をなでおろした。
「もうだめかと思ったよ」
「ごめんなさい。驚かしちゃったみたいですね。ありがとうございます、王子様」
そう言ってから、エリカは先ほどの人魚の歌声が聞こえないことに気がついた。トカゲ王子が追い払ってくれたのだろう。
「はい。落とさないように」
王子はそう言ってエリカに骸骨を手渡した。
なるほど、白鳥先生が「ぜったいに手放してはいけない」と言っていたのは気を失ってしまうからなのね、とエリカは思った。
「しっかりして、お嬢さん」
誰かの声と、ぐらぐらと体の揺れる感覚がして、映像がぷちりと途切れた。
ああ、これは夢だったのね、とエリカは目を開ける。目の前ではトカゲの王子が、気を失ったエリカを目覚めさせようとずっとエリカの身体を揺さぶっている。
エリカが目覚めたことに気づくと、トカゲの王子は胸をなでおろした。
「もうだめかと思ったよ」
「ごめんなさい。驚かしちゃったみたいですね。ありがとうございます、王子様」
そう言ってから、エリカは先ほどの人魚の歌声が聞こえないことに気がついた。トカゲ王子が追い払ってくれたのだろう。
「はい。落とさないように」
王子はそう言ってエリカに骸骨を手渡した。
なるほど、白鳥先生が「ぜったいに手放してはいけない」と言っていたのは気を失ってしまうからなのね、とエリカは思った。