そうこうしているうちにも、新しい仕事は仕事で入ってくる。今度は某大手電機メーカーの社長夫人のために、浮気の証拠を消してやらねばならないのだった。私は指定された高級ホテルへと車を走らせた。
車を走らせながら、どうして人間というものは浮気をするのだろう、などとくだらないことを考えた。しょせん人間は飽き症だからなのか、だとかあれこれ考えてみたが、結局結論らしきものは出なかった。
ホテルに着くと、派手な身なりの女が待っていましたわとばかりに私を出迎えた。
彼女が身につけているもののほとんどが――いや、すべてが有名な銘柄のものだと一目で判断できた。ジャケットもスカートも、バッグもアクセサリーも、すべてだ。
ここまでくると、いやらしさも通り越している。
私は内心呆れた。
金を受け取るとはいえど、こんな女のために私が動かねばならない。そのことに嫌気さえ差した。
車を走らせながら、どうして人間というものは浮気をするのだろう、などとくだらないことを考えた。しょせん人間は飽き症だからなのか、だとかあれこれ考えてみたが、結局結論らしきものは出なかった。
ホテルに着くと、派手な身なりの女が待っていましたわとばかりに私を出迎えた。
彼女が身につけているもののほとんどが――いや、すべてが有名な銘柄のものだと一目で判断できた。ジャケットもスカートも、バッグもアクセサリーも、すべてだ。
ここまでくると、いやらしさも通り越している。
私は内心呆れた。
金を受け取るとはいえど、こんな女のために私が動かねばならない。そのことに嫌気さえ差した。