【仕事の話】
私の仕事についての話をしよう。
「記憶消去師」。
それが私の職業である。
私の仕事は、依頼人の要望に応え、特定の人間の特定の記憶を意図的に脳から消去することである。
21世紀の現代日本で、私の同業者は100人いるかいないか、といったところか。
言うまでもなく、私の職は誰でも資格さえとれば、あるいは努力さえすれば出来る類のものではない。
医者や弁護士なんかとは話が違う。
人の記憶を消去できるのは、私が生まれた時から持っている力――俗っぽい言い方をすれば、超能力である。
特殊訓練を幼いころから積んでそんな能力を身につけたわけではない。
私の仕事についての話をしよう。
「記憶消去師」。
それが私の職業である。
私の仕事は、依頼人の要望に応え、特定の人間の特定の記憶を意図的に脳から消去することである。
21世紀の現代日本で、私の同業者は100人いるかいないか、といったところか。
言うまでもなく、私の職は誰でも資格さえとれば、あるいは努力さえすれば出来る類のものではない。
医者や弁護士なんかとは話が違う。
人の記憶を消去できるのは、私が生まれた時から持っている力――俗っぽい言い方をすれば、超能力である。
特殊訓練を幼いころから積んでそんな能力を身につけたわけではない。