キャハハ、という笑い声がピッタリな賑やかさ。

後ろから見るとそっくりな二人に、元気だなぁ……なんてボンヤリ思う。

同じ髪型に同じファッション。違うのは、トップスの色と靴、シュシュ位だ。ああいうの、何だっけ? 双子コーデ? 姉妹コーデ?

はっきり思い出せないのが自分のファッション疎さを物語ってる。多分朋絵なら、サクッと出てくるんだろうな……。

何はともあれ、二人がとても仲良しなのだという事は、格好からすぐ知る事が出来た。

会話のやり取り等からも付き合いの長さが解る。

親友。そう呼べる人が居るってのはやっぱりいいなぁ。私は朋絵の笑顔を思いながら、自分の恵まれた環境に感謝していた。

仲良くなった友達はそこそこいたけど、元来の自分の性格もあり、人付き合いは浅めが基本だった私。中々本音をぶつける女友達はいなかった。

だけど、朋絵は違った。大学からの出会いだったけど、初対面から話が弾んで、性格や趣味とかは全然違うのになんかこうしっくりくるというか……。人間の底の部分で共通するものを感じた様な不思議な感覚で、そのせいか否か、一緒にいるとまるでずっと昔から知ってる人みたいな気分になった。

もっと不思議だったのは、彼女も同じ気持ちだった事。

そんな訳で、私達はあっという間にお互いが気が置けない存在になっていたのだ。

朋絵みたいな子に出会えたのは本当に奇跡に近いのかもしれない。

言わない本音を理解してくれる人間は、それまでの私には家族しかいなかったから。


その唯一の家族を失った私に再び訪れた奇跡。

神様は、私を二度も見捨てずにいてくれた……――。