自分は不幸な人間だと思い込んでいるヒナは、優翔の家に居候していた。
だけど、明希に存在自体を否定されてしまい、ヒナは家を飛び出す。
そのとき、優翔はヒナをハルと呼んだ。
数日悩んだヒナは、自分の記憶に穴や矛盾があることに気付く。
そして優翔に詳しい話を聞き、自分が他人の意識を乗っ取っていたことを知る。
ヒナは明希と一緒に義理の弟、理久に話を聞きに行く。
そこで、なぜ自分が他人の意識を乗っ取っていたのかを知ることができた。
元の人格に戻そうと、また優翔のところに戻るが、優翔は理久と真逆のことを話し始めた。
本当に乗っ取っていたのはもう一人の人格、ハルのほうだった。
それでもヒナは周りの優しさを知って、自分が消えることを選択する。
一人の人格になったハルは、今まで感じたことのない負の感情に飲まれる。
そして消えたいと思った。
その結果、ハルは消えてしまい、ヒナのみの人格となった。ヒナは理久たちと生きていくことを決める。