高校卒業後、私は第一志望の地元の大学に進学した。
三年前には想像もつかなかった日々だけど、決して多くはないものの学校には友達がいて大学生活はとても充実しているし、家庭教師のアルバイトもしている。
最初は時給に惹かれて始めたバイトは思っていた以上に大変だったけど、やり甲斐を感じられるおかげで楽しくもあった。
堀田さんと中野さんもそれぞれ別の大学に通っていて、ふたりともバレーボールサークルに入っている。
彼女たちはサークルを通して会う機会も多いらしく、だいたいは堀田さんの主催で集まることになる月に一度の女子会では、ふたりのサークルでのことやお互いの近況を話しているうちに、いつもあっという間に数時間が経過していた。
再来週に会う時は創作フレンチのお店でランチをする予定で、一昨日のLINEで決まった時から楽しみにしている。
ありがたいことにずっと仲良くしてくれているふたりのことを、今は当たり前のようにあだ名で呼んでいて、あの頃よりも随分と距離が縮まったと思う。
「……あっ、もうこんな時間だったんだ」
レポートのチェックが一段落したところでバイトに行く時間になり、急いで身支度を整えていつものように「行ってきます」と言ってから家を出た。
三年前には想像もつかなかった日々だけど、決して多くはないものの学校には友達がいて大学生活はとても充実しているし、家庭教師のアルバイトもしている。
最初は時給に惹かれて始めたバイトは思っていた以上に大変だったけど、やり甲斐を感じられるおかげで楽しくもあった。
堀田さんと中野さんもそれぞれ別の大学に通っていて、ふたりともバレーボールサークルに入っている。
彼女たちはサークルを通して会う機会も多いらしく、だいたいは堀田さんの主催で集まることになる月に一度の女子会では、ふたりのサークルでのことやお互いの近況を話しているうちに、いつもあっという間に数時間が経過していた。
再来週に会う時は創作フレンチのお店でランチをする予定で、一昨日のLINEで決まった時から楽しみにしている。
ありがたいことにずっと仲良くしてくれているふたりのことを、今は当たり前のようにあだ名で呼んでいて、あの頃よりも随分と距離が縮まったと思う。
「……あっ、もうこんな時間だったんだ」
レポートのチェックが一段落したところでバイトに行く時間になり、急いで身支度を整えていつものように「行ってきます」と言ってから家を出た。