学校から帰宅し、いつものようにツキのご飯の用意を済ませてから塾に行くと、一学期の期末テスト対策の抜き打ちテストが待ち構えていた。
来週の水曜日に期末テストを控えているから塾でもテストがあることは予想していて、そのための復習をしっかりしていたおかげで手応えを感じることができた。
ただ、今日の出来事が嬉しくて、ついその一部始終を早くクロに話したいと考えては集中力が切れてしまい、時間ギリギリまでテストと格闘するはめになったことは反省した方がいいのかもしれない。
そんな風に思いながらも塾が終わるとすぐに教室から立ち去った私がいて、結局反省するのは後回しになりそうだった。
公園に着くと、いつもの場所に彼の姿があった。
「千帆、早かったな」
「……今日は、ちょっと早く終わったから」
実は走って来た、なんてクロには絶対にばれたくなくて、咄嗟に口をついて出た嘘で真実を隠した。
だけど、彼はふっと笑みを零し、そんな私のことを見透かしているかのように「ふーん」と言ったあと、間を置かずに続けた。
「で、今日はどうだった?」
今週に入ってから、クロはあまり余計な話をしないですぐに本題に触れてくるようになって、それはやっぱり今日も変わらなかった。
来週の水曜日に期末テストを控えているから塾でもテストがあることは予想していて、そのための復習をしっかりしていたおかげで手応えを感じることができた。
ただ、今日の出来事が嬉しくて、ついその一部始終を早くクロに話したいと考えては集中力が切れてしまい、時間ギリギリまでテストと格闘するはめになったことは反省した方がいいのかもしれない。
そんな風に思いながらも塾が終わるとすぐに教室から立ち去った私がいて、結局反省するのは後回しになりそうだった。
公園に着くと、いつもの場所に彼の姿があった。
「千帆、早かったな」
「……今日は、ちょっと早く終わったから」
実は走って来た、なんてクロには絶対にばれたくなくて、咄嗟に口をついて出た嘘で真実を隠した。
だけど、彼はふっと笑みを零し、そんな私のことを見透かしているかのように「ふーん」と言ったあと、間を置かずに続けた。
「で、今日はどうだった?」
今週に入ってから、クロはあまり余計な話をしないですぐに本題に触れてくるようになって、それはやっぱり今日も変わらなかった。