「“いい感じ”……?」
「律と私は先輩後輩以上、お友達以上の関係だってこと」
寝耳に水で、私は驚いた顔のままで固まってしまった。
そうだったの? ぜんぜん知らなかった。ていうか、電話では彼女いないって言っていた気がする。ということは、恋人ではないけれどそうなるのも時間の問題という、いい関係だということだろうか。
「ぜ……ぜんぜん大丈夫です。そんな雰囲気まったくないですから」
「そう? コンタクトにしたのは、ちょっとでも律に可愛く見られたいからだと思った」
「いえ……それは、同じ高校の男子に言われて……」
しどろもどろにそう説明すると、それまで怖い顔をしていた明日美さんが、一気に顔をほころばせる。
「なーんだ! そういう相手がちゃんと自分の高校にいるわけね?」
そういう相手……。
頼子にも言われたけれど、私は殿村くんのことが好きということになるのだろうか。ちょっと話しかけられ優しい言葉をかけてもらえたことで舞い上がっているだけなのか、それとも本当に恋愛感情なのか、自分でもよくわからない。
「律と私は先輩後輩以上、お友達以上の関係だってこと」
寝耳に水で、私は驚いた顔のままで固まってしまった。
そうだったの? ぜんぜん知らなかった。ていうか、電話では彼女いないって言っていた気がする。ということは、恋人ではないけれどそうなるのも時間の問題という、いい関係だということだろうか。
「ぜ……ぜんぜん大丈夫です。そんな雰囲気まったくないですから」
「そう? コンタクトにしたのは、ちょっとでも律に可愛く見られたいからだと思った」
「いえ……それは、同じ高校の男子に言われて……」
しどろもどろにそう説明すると、それまで怖い顔をしていた明日美さんが、一気に顔をほころばせる。
「なーんだ! そういう相手がちゃんと自分の高校にいるわけね?」
そういう相手……。
頼子にも言われたけれど、私は殿村くんのことが好きということになるのだろうか。ちょっと話しかけられ優しい言葉をかけてもらえたことで舞い上がっているだけなのか、それとも本当に恋愛感情なのか、自分でもよくわからない。