兄に促されるまま、詠斗は起こった出来事のすべてを順序立てて話して聞かせた。
唐突に、美由紀の声が聴こえ始めたこと。
美由紀が見知らぬ男に殺されたこと、友人が疑われていて困っているらしいこと、真犯人を突き止めてほしいと頼まれたこと。
「男、なのか?」
話し終えたところで、傑は早速詠斗からもたらされた情報をつまみ上げた。
「うん。先輩が言うには、振り返ったら自分よりずいぶん大きかったからきっと男だろうって」
「資料を開いてみろ」
言われるままに、詠斗は手渡されていた捜査資料の一枚目をめくった。
そこには美由紀のプロフィールが書かれており、おそらく生徒手帳のものと思われる顔写真が添付されていた。
唐突に、美由紀の声が聴こえ始めたこと。
美由紀が見知らぬ男に殺されたこと、友人が疑われていて困っているらしいこと、真犯人を突き止めてほしいと頼まれたこと。
「男、なのか?」
話し終えたところで、傑は早速詠斗からもたらされた情報をつまみ上げた。
「うん。先輩が言うには、振り返ったら自分よりずいぶん大きかったからきっと男だろうって」
「資料を開いてみろ」
言われるままに、詠斗は手渡されていた捜査資料の一枚目をめくった。
そこには美由紀のプロフィールが書かれており、おそらく生徒手帳のものと思われる顔写真が添付されていた。