詠斗の小さな呟きに、紗友と巧は眉をひそめた。
「仲田先輩が殺されたのって、犬の散歩でもなかなか通らないようなひとけのない竹林だったんだよな? 仲田先輩は何の用があってそんなところに出向いたんだ?」
「犯人に呼び出されたんじゃないの?」
そう手を挙げたのは穂乃果だ。でも、と詠斗は首をひねる。
「美由紀先輩は塾帰り、猪狩華絵はバイト帰りをそれぞれ狙われてる。なのに、仲田先輩だけわざわざ呼び出して殺した? なんか不自然な気がするんだけど……」
「仲田翼にだけ行動パターンに一貫性がなかったんだろう」
詠斗の肩を叩き注意を向けさせてから、傑がそう指摘した。
「仲田先輩が殺されたのって、犬の散歩でもなかなか通らないようなひとけのない竹林だったんだよな? 仲田先輩は何の用があってそんなところに出向いたんだ?」
「犯人に呼び出されたんじゃないの?」
そう手を挙げたのは穂乃果だ。でも、と詠斗は首をひねる。
「美由紀先輩は塾帰り、猪狩華絵はバイト帰りをそれぞれ狙われてる。なのに、仲田先輩だけわざわざ呼び出して殺した? なんか不自然な気がするんだけど……」
「仲田翼にだけ行動パターンに一貫性がなかったんだろう」
詠斗の肩を叩き注意を向けさせてから、傑がそう指摘した。