「工作といえばさー」
ペンを握ったままそっと手を挙げた紗友が、自信のなさそうな顔で言う。
「美由紀先輩の時は階段から落ちたっていう事故死に見せかけようとしてたじゃない? でも、華絵は美由紀先輩と同じように殴り殺されたのに遺体はその場に放置されてたんでしょ? どうして美由紀先輩の時だけ事故に見せかけようとしたんだろ……?」
「×××××ってことじゃねぇのか?」
「え、何?」
突然口を開いた巧に詠斗が眉を寄せると、巧は改めて詠斗のほうを向いて言い直した。
「それだけ心に余裕があったんじゃねぇかって思ったんだよ」
「余裕?……いや、それはむしろ逆だと思う」
「逆?」
詠斗の意見に、今度は巧が眉をひそめた。
ペンを握ったままそっと手を挙げた紗友が、自信のなさそうな顔で言う。
「美由紀先輩の時は階段から落ちたっていう事故死に見せかけようとしてたじゃない? でも、華絵は美由紀先輩と同じように殴り殺されたのに遺体はその場に放置されてたんでしょ? どうして美由紀先輩の時だけ事故に見せかけようとしたんだろ……?」
「×××××ってことじゃねぇのか?」
「え、何?」
突然口を開いた巧に詠斗が眉を寄せると、巧は改めて詠斗のほうを向いて言い直した。
「それだけ心に余裕があったんじゃねぇかって思ったんだよ」
「余裕?……いや、それはむしろ逆だと思う」
「逆?」
詠斗の意見に、今度は巧が眉をひそめた。