そんな人間がよくいたらたまらないと思ったが、女子の間ではそれが普通なのか。人付き合いを避けて生きてきた詠斗にとっては、男も女も関係ないわけではあるが。
「でね、華絵と家が近所だっていう子に聞いたんだけど、昨日の夜中、華絵の家の前に警察がわんさか来て大騒ぎになってたんだって。ちょうど雨も上がってたらしくて、何事かと思って外に出たら華絵が道路に血を流して倒れてたみたいだって野次馬のオバチャン達が騒いでて……」
「血を? また刺されてたのか?」
「ううん、頭から血が出てたって言ってる人がいたって」
「なら、美由紀先輩と同じで撲殺か」
かもね、と紗友は険しい表情をして頷いた。
「ちなみにだけど、華絵と美由紀先輩、同中《おなちゅう》なんだって」
詠斗は少し目を大きくした。殺害方法だけでなく、出身中学校にも繋がりが見えてきた。
「でね、華絵と家が近所だっていう子に聞いたんだけど、昨日の夜中、華絵の家の前に警察がわんさか来て大騒ぎになってたんだって。ちょうど雨も上がってたらしくて、何事かと思って外に出たら華絵が道路に血を流して倒れてたみたいだって野次馬のオバチャン達が騒いでて……」
「血を? また刺されてたのか?」
「ううん、頭から血が出てたって言ってる人がいたって」
「なら、美由紀先輩と同じで撲殺か」
かもね、と紗友は険しい表情をして頷いた。
「ちなみにだけど、華絵と美由紀先輩、同中《おなちゅう》なんだって」
詠斗は少し目を大きくした。殺害方法だけでなく、出身中学校にも繋がりが見えてきた。