屋上へと続く扉の前に立つと、すぐに美由紀の声が聴こえてきた。
『あら、おひとりじゃないですか』
「えぇ、神宮司は今日学校を欠席しているんだそうです」
『そうでしたか。それは残念でしたね』
本当に残念だった。これで美由紀の証言が取れれば傑に連絡して事件は解決したも同然だと思っていたのに。美由紀を襲ったのが神宮司だと確定しているわけではないけれど。
『どうして休まれたんでしょうね?』
えっ、と詠斗はやや驚いたように声を上げる。
『そのジングウジさんという方、警察に疑われているんでしょう? 仲田さんを殺したんじゃないかって。そんなタイミングで欠席だなんて、何か勘繰りたくなりません?』
『あら、おひとりじゃないですか』
「えぇ、神宮司は今日学校を欠席しているんだそうです」
『そうでしたか。それは残念でしたね』
本当に残念だった。これで美由紀の証言が取れれば傑に連絡して事件は解決したも同然だと思っていたのに。美由紀を襲ったのが神宮司だと確定しているわけではないけれど。
『どうして休まれたんでしょうね?』
えっ、と詠斗はやや驚いたように声を上げる。
『そのジングウジさんという方、警察に疑われているんでしょう? 仲田さんを殺したんじゃないかって。そんなタイミングで欠席だなんて、何か勘繰りたくなりません?』