「つーかさ、美亜、入学してから告られるの、今回で何人目?」
髪の枝毛を探しながら聞いてくる斜め前の席のこの子は、ノンちゃんことのぞみちゃん。
「えっと……三人」
「きゃー、うらやまし。でも、美亜っち、本当に可愛いもんね。小柄だし、色も白いし、目もパッチリだし、髪もまっすぐサラサラだし、ホントにお人形さんみたい。それでいて、謙虚で守ってあげたくなるようなタイプなんだから、モテないわけないか。私が美亜っちなら……」
「アサ、うるさい。美亜さ、好きな人いないんでしょ? 友達からでも知り合っていって、それで好きになったら付き合うっていう選択肢はないわけ?」
ノンちゃんは結構男っぽくて、飄々としていながらもズバッと聞いてくるタイプだ。
「うーん、なんか申し訳ないし、男の人にあんまり興味を持てなくて……」
「ウソだね。だってこの前、体育館でアサが相沢先輩のスリーポイントシュート見てカッコいい、って言ってた時、となりで一緒にカッコいいって手を叩いて喜んでたじゃん。なにアレ? あっちがウソ? 演技?」
髪の枝毛を探しながら聞いてくる斜め前の席のこの子は、ノンちゃんことのぞみちゃん。
「えっと……三人」
「きゃー、うらやまし。でも、美亜っち、本当に可愛いもんね。小柄だし、色も白いし、目もパッチリだし、髪もまっすぐサラサラだし、ホントにお人形さんみたい。それでいて、謙虚で守ってあげたくなるようなタイプなんだから、モテないわけないか。私が美亜っちなら……」
「アサ、うるさい。美亜さ、好きな人いないんでしょ? 友達からでも知り合っていって、それで好きになったら付き合うっていう選択肢はないわけ?」
ノンちゃんは結構男っぽくて、飄々としていながらもズバッと聞いてくるタイプだ。
「うーん、なんか申し訳ないし、男の人にあんまり興味を持てなくて……」
「ウソだね。だってこの前、体育館でアサが相沢先輩のスリーポイントシュート見てカッコいい、って言ってた時、となりで一緒にカッコいいって手を叩いて喜んでたじゃん。なにアレ? あっちがウソ? 演技?」