ウソツキさんは口もとを歪める私をじっと見ながら、あきれたような表情を浮かべ、
「そっちのほうを心配するんだね、ネコは」
と言った。
「え?」
ウソツキさんが腕組みをしなおすと同時に、ミシ……と廊下がきしむ音が響く。
「いや、ネコはさ、オオハシくんのことどう思ってるの? 友達続けたいと思ってるの? もっと仲よくなりたいとか」
「……思ってます。すごくいい人だし、優しいし」
初めてできた男友達だ。
あんなふうに気さくに楽しく話しかけてくれる人に嫌われたくはないし、できればこれからも友達でいてほしい。
「ふーん」
ウソツキさんは、めんどくさそうな顔で頭を掻きながら、
「じゃあ、言えば? こういう事情があってこういう態度取ったんだ、って」
と、さらりと言った。
「そっちのほうを心配するんだね、ネコは」
と言った。
「え?」
ウソツキさんが腕組みをしなおすと同時に、ミシ……と廊下がきしむ音が響く。
「いや、ネコはさ、オオハシくんのことどう思ってるの? 友達続けたいと思ってるの? もっと仲よくなりたいとか」
「……思ってます。すごくいい人だし、優しいし」
初めてできた男友達だ。
あんなふうに気さくに楽しく話しかけてくれる人に嫌われたくはないし、できればこれからも友達でいてほしい。
「ふーん」
ウソツキさんは、めんどくさそうな顔で頭を掻きながら、
「じゃあ、言えば? こういう事情があってこういう態度取ったんだ、って」
と、さらりと言った。