髪の毛は皮膚じゃないから、蕁麻疹は出ない。
でも、まるで肌を直接さわられているような、どうしようもなくくすぐったい感覚に、もしかしたらこれでも蕁麻疹が出ちゃうんじゃないかと不安になる。
ひたすら私の髪でサラサラ遊ぶウソツキさんは、いったいどんな表情をしているんだろう。
私はその顔が見れずに、その指が私に小さな刺激を伝えるのを、ただただ感じているだけだった。
そうしていると、次第に、自分の中にはしたなくも純粋な気持ちが生じてきはじめた。
じわじわと広がる切なさ、そして、どんどん大きくなっていく欲。
私は……私は、今、ウソツキさんに……。
「ニャァー……」
いつのまにか近くに来ていた白い猫。正座を崩したような体勢の私の膝に、すりと顔を擦りつけてきた。
でも、まるで肌を直接さわられているような、どうしようもなくくすぐったい感覚に、もしかしたらこれでも蕁麻疹が出ちゃうんじゃないかと不安になる。
ひたすら私の髪でサラサラ遊ぶウソツキさんは、いったいどんな表情をしているんだろう。
私はその顔が見れずに、その指が私に小さな刺激を伝えるのを、ただただ感じているだけだった。
そうしていると、次第に、自分の中にはしたなくも純粋な気持ちが生じてきはじめた。
じわじわと広がる切なさ、そして、どんどん大きくなっていく欲。
私は……私は、今、ウソツキさんに……。
「ニャァー……」
いつのまにか近くに来ていた白い猫。正座を崩したような体勢の私の膝に、すりと顔を擦りつけてきた。