「あとさ、遼平。俺、いつ彼女ができたわけ?」
穏やかになりつつあった空気の中、ふいに、ウソツキさんが不機嫌な声でお兄ちゃんに尋ねる。
「は?」
「この人に言っただろ、なんか変なこと」
「あぁ、だって、今まで三十分前にはバイトに来てたのに最近ぎりぎりに来るし、この前なんでか聞いたら、“女と会ってる”って言ったじゃん、晃樹。それって、彼女じゃねーの?」
これには、私のみならずウソツキさんも絶句してしまった。
「それ……私のこと?」
「はあっ?」
ポソッと言った私に、今度はお兄ちゃんが噛みついてくる。
「なに? お前ら、どういう仲なの? たまたま会って、傘を貸したってだけじゃないわけ?」
自分の下唇をつまみ、なにも言わないウソツキさん。
ちょっとだけバツが悪そうだ。
どうやらお兄ちゃんには、私達が頻繁に会っていたことを言ってなかったみたいだ。
穏やかになりつつあった空気の中、ふいに、ウソツキさんが不機嫌な声でお兄ちゃんに尋ねる。
「は?」
「この人に言っただろ、なんか変なこと」
「あぁ、だって、今まで三十分前にはバイトに来てたのに最近ぎりぎりに来るし、この前なんでか聞いたら、“女と会ってる”って言ったじゃん、晃樹。それって、彼女じゃねーの?」
これには、私のみならずウソツキさんも絶句してしまった。
「それ……私のこと?」
「はあっ?」
ポソッと言った私に、今度はお兄ちゃんが噛みついてくる。
「なに? お前ら、どういう仲なの? たまたま会って、傘を貸したってだけじゃないわけ?」
自分の下唇をつまみ、なにも言わないウソツキさん。
ちょっとだけバツが悪そうだ。
どうやらお兄ちゃんには、私達が頻繁に会っていたことを言ってなかったみたいだ。