「ウソツキさ……」
エレベーターのドアが開き、そのままなにも言わずに連れこまれる。
そしてピリピリとした沈黙のまま、お兄ちゃんの部屋がある三階に着いた。
ためらいもせずにお兄ちゃんの部屋のインターホンを鳴らすウソツキさん。
手は、私の腕を握ったままだ。
なんでだろうか、ウソツキさんがとてつもなく不機嫌だ。
お兄ちゃんはまだバイト前だし、いるとは思うけど、彼はなにがしたくて、こんなところに……。
ウソツキさんの行動の目的に見当がつかずにいると、カチャリと玄関のドアが開いた。
「はい……って、えっ? 美亜? ……と晃樹? なんで?」
「沙織、いる?」
「は? い、いるけど、なん……」
「沙織ー」
部屋の中へ呼びかけるウソツキさんの声に、奥の部屋からひょこっと顔が出てきた。
エレベーターのドアが開き、そのままなにも言わずに連れこまれる。
そしてピリピリとした沈黙のまま、お兄ちゃんの部屋がある三階に着いた。
ためらいもせずにお兄ちゃんの部屋のインターホンを鳴らすウソツキさん。
手は、私の腕を握ったままだ。
なんでだろうか、ウソツキさんがとてつもなく不機嫌だ。
お兄ちゃんはまだバイト前だし、いるとは思うけど、彼はなにがしたくて、こんなところに……。
ウソツキさんの行動の目的に見当がつかずにいると、カチャリと玄関のドアが開いた。
「はい……って、えっ? 美亜? ……と晃樹? なんで?」
「沙織、いる?」
「は? い、いるけど、なん……」
「沙織ー」
部屋の中へ呼びかけるウソツキさんの声に、奥の部屋からひょこっと顔が出てきた。