「あ、俺? 俺、ネコの運命の人」
「はあ?」
今の言葉で彼のチャラ度がマックスまであがる。
こんなことを言う人、本当にいるんだ。
「もう、いいです」
「ウソ。ただの魔法使い。毎日ここでチョコレートに魔法をかけてんの」
「……へぇ」
イタイ。
この人、マジでイタイ人なのかも。
そう思った私は、
「ウソつきなんですね」
と、かわいそうな人を見るような目を向けて言った。
「あ、よくわかったね。俺の小学校の時のあだ名“ウソツキ”」
「わかりました。じゃあ、“ウソツキさん”って呼びます」
「どーぞ、ネコさん」
なんだか真剣に取り合うのがバカみたいに思えてきた。
疲れるから、もう話題を変えよう。
「そういえば、さっき、“以前会ったこと”があるとかないとか言いかけませんでしたか?」
「いや、気のせいだった」
ベンチの背もたれに首をかけながら、空を仰いで答えるウソツキさん。
本当に質問しがいのない人だ。
「はあ?」
今の言葉で彼のチャラ度がマックスまであがる。
こんなことを言う人、本当にいるんだ。
「もう、いいです」
「ウソ。ただの魔法使い。毎日ここでチョコレートに魔法をかけてんの」
「……へぇ」
イタイ。
この人、マジでイタイ人なのかも。
そう思った私は、
「ウソつきなんですね」
と、かわいそうな人を見るような目を向けて言った。
「あ、よくわかったね。俺の小学校の時のあだ名“ウソツキ”」
「わかりました。じゃあ、“ウソツキさん”って呼びます」
「どーぞ、ネコさん」
なんだか真剣に取り合うのがバカみたいに思えてきた。
疲れるから、もう話題を変えよう。
「そういえば、さっき、“以前会ったこと”があるとかないとか言いかけませんでしたか?」
「いや、気のせいだった」
ベンチの背もたれに首をかけながら、空を仰いで答えるウソツキさん。
本当に質問しがいのない人だ。