案の定しどろもどろ答えたウソツキさんに、
「ウソだ。じゃあ、なんで、ただの同級生が留守中の家にいるんですか?」
と、噛みつくように反論する。

「気になる? そこまで説明してほしい?」
 
カーッと顔が熱くなる。
恋人に問い質すようなことを言ってしまったはずかしさと、ここまできて、私を試すような言い方をするウソツキさんに腹が立って。
 
結局、ウソツキさんはなにも教えてくれない。
私はプライベートなことをこれでもかってくらい話しているけど、ウソツキさんは聞いてくれるだけで、自分のことはほとんど言わないんだ。

どうせ、私はその程度の存在なんだ。
ウソやからかいで私が慌てるのを面白がって、暇をつぶしているだけなんだ。