「うん……」
「本当っ?」
パッと表情が明るくなった大橋くんは、勢いに任せて私の両腕を制服の上からガシッとつかむ。
「ひゃっ!」
「わああっ、そうだった! ごめんっ!」
「はーい、ストップ。俺のニャンコ、おさわり禁止」
……え?
べりっと音がしたかと思うくらい、ぐいっと体がうしろのほうへ引きよせられ、大橋くんの手から引きはがされる。
上を向くと、パーカーをフードまでかぶったウソツキさんの顔があった。
うしろから右腕を私の首に回している。
そして、手袋をしているのが目に入った。
「種田さん。だ、誰? この人」
「え……っと」
「そこのマンションの住人」
面喰らっている大橋くんに、ウソツキさんが答える。
「本当っ?」
パッと表情が明るくなった大橋くんは、勢いに任せて私の両腕を制服の上からガシッとつかむ。
「ひゃっ!」
「わああっ、そうだった! ごめんっ!」
「はーい、ストップ。俺のニャンコ、おさわり禁止」
……え?
べりっと音がしたかと思うくらい、ぐいっと体がうしろのほうへ引きよせられ、大橋くんの手から引きはがされる。
上を向くと、パーカーをフードまでかぶったウソツキさんの顔があった。
うしろから右腕を私の首に回している。
そして、手袋をしているのが目に入った。
「種田さん。だ、誰? この人」
「え……っと」
「そこのマンションの住人」
面喰らっている大橋くんに、ウソツキさんが答える。