「え? や、あの……」
気まずさ満点の顔をしながら、一歩あとずさる大橋くん。
思ってもみなかったことだから、たぶん頭の中がパニックなんだろう。
沈黙が、ものすごく長い時間に思えた。
そして、瞬時にそれを破るように、大橋くんは今まで見たこともないような角度で勢いよく頭をさげる。
「ごめんっ! ごめんなさいっ」
その圧にびっくりして、私は思わず「わっ」と声を出してしまった。
「ま、まさか、種田さんに見られてたとは気付かずに……って、それはいい、そうじゃなくて。あのっ、俺、嬉しくてっ」
「え?」
「男を寄せつけない種田さんが、俺なんかの友達になって、メールのやり取りもしてくれて、悩みごとまで話してくれて。正直言って有頂天になってて。サ、サイテーだけど、種田さんがここまで話してくれてるんだってこと、あいつらに自慢したくて。そんな軽い気持ちで、なにも考えずに……」
気まずさ満点の顔をしながら、一歩あとずさる大橋くん。
思ってもみなかったことだから、たぶん頭の中がパニックなんだろう。
沈黙が、ものすごく長い時間に思えた。
そして、瞬時にそれを破るように、大橋くんは今まで見たこともないような角度で勢いよく頭をさげる。
「ごめんっ! ごめんなさいっ」
その圧にびっくりして、私は思わず「わっ」と声を出してしまった。
「ま、まさか、種田さんに見られてたとは気付かずに……って、それはいい、そうじゃなくて。あのっ、俺、嬉しくてっ」
「え?」
「男を寄せつけない種田さんが、俺なんかの友達になって、メールのやり取りもしてくれて、悩みごとまで話してくれて。正直言って有頂天になってて。サ、サイテーだけど、種田さんがここまで話してくれてるんだってこと、あいつらに自慢したくて。そんな軽い気持ちで、なにも考えずに……」