一週間ほど経った。
大橋くんとはいまだに話していないし、学校で疑心暗鬼になる気持ちも、男子との接触におびえる気持ちも完全には消えていない。
けれど、ナナちゃん達三人が事情を知っていてくれて、さりげなく男子が近付くのを避けてくれているのが心強かった。
大橋くんのあの友達が言いふらしたかどうかなんて、もしかしたらそこまで気にすることじゃないのかも、と思えるほどにまでなった。
マンションの屋上にも、ほぼ毎日のようにまた通いだした。
私にとって、ウソツキさんに一日の報告をすることが、まるで日課のようなものになっていた。