アサちゃんがスナック菓子の袋におもむろに手を突っ込み、小気味いい音を立てて頬張る。

「ありがとね、言ってくれて。今までの美亜の態度、やっと腑に落ちたよ。大変だったね、ひとりで悩んで。モテちゃうのも考えものだね」
　
ナナちゃんがそう言って頭をポンポンとしてくれたから、私は小さくうめいて涙をポロポロ落とした。
　
今、ようやく三人の優しさを心の底から理解する。
みんな、最初からちゃんと本当の友達だったんだと思うと、嬉しさと申しわけなさで涙が止まらなかった。

「や、でも、モテるのは、純粋にうらやましい」
　
アサちゃんがそう言った横で、ノンちゃんが頭をパコッと叩く。
私はそれを見て、泣きながらも笑ってしまった。