「……やっぱりちがう、このチョコだけ」
「え?」
「いえ」
この場所でウソツキさんにもらうチョコだけは、なぜか全然、味も効果もちがうように感じる。
甘くておいしくて、心が温かくなって、胸のつかえがすっと消えていくような、そんな特別なチョコレート。
「仕方ない、もう一個あげるよ。ニャーッて言ったら」
「に、にゃー……」
「ぶ、本当に言いやがった」
ケタケタ笑うウソツキさんを叩いて、もうひと粒食べさせてもらった。
明日、言ってみようかな。三人に。
じゃれ合いながら、頭の中でそうつぶやく。
ウソツキさんの言葉と私を包む温かさ、そしてチョコレートの甘さが、私の背中をポンと押してくれたような気がした。
「え?」
「いえ」
この場所でウソツキさんにもらうチョコだけは、なぜか全然、味も効果もちがうように感じる。
甘くておいしくて、心が温かくなって、胸のつかえがすっと消えていくような、そんな特別なチョコレート。
「仕方ない、もう一個あげるよ。ニャーッて言ったら」
「に、にゃー……」
「ぶ、本当に言いやがった」
ケタケタ笑うウソツキさんを叩いて、もうひと粒食べさせてもらった。
明日、言ってみようかな。三人に。
じゃれ合いながら、頭の中でそうつぶやく。
ウソツキさんの言葉と私を包む温かさ、そしてチョコレートの甘さが、私の背中をポンと押してくれたような気がした。