抱きしめられていることに対する照れ隠しもあって、頬を膨らませる。
こんな体勢でそんなふうに言われても、全然説得力はない。
「人生の先輩の言うこと、信用しなさい。みんなに受け入れられなくて、本当に居場所がなくなったら、俺が責任もって面倒見てあげるから」
「そっ……」
さらりと言われた言葉に過剰反応して、一気に体中の熱が顔に集まる。
ずるい。
いい加減だ、彼女がいるくせに。
「ウソつきです。そんなこと言って……って、わっ」
手袋のウソツキさんの手が背後からすっと伸びてきて、ひと粒のチョコレートを直接口に入れられる。
ただでさえフードで視界が悪いから、驚いてウソツキさんの手袋を噛みそうになった。
後ろ抱っこの格好で、まるで飼育員さんにエサを与えられる動物みたいだ。
こんな体勢でそんなふうに言われても、全然説得力はない。
「人生の先輩の言うこと、信用しなさい。みんなに受け入れられなくて、本当に居場所がなくなったら、俺が責任もって面倒見てあげるから」
「そっ……」
さらりと言われた言葉に過剰反応して、一気に体中の熱が顔に集まる。
ずるい。
いい加減だ、彼女がいるくせに。
「ウソつきです。そんなこと言って……って、わっ」
手袋のウソツキさんの手が背後からすっと伸びてきて、ひと粒のチョコレートを直接口に入れられる。
ただでさえフードで視界が悪いから、驚いてウソツキさんの手袋を噛みそうになった。
後ろ抱っこの格好で、まるで飼育員さんにエサを与えられる動物みたいだ。