すると、ウソツキさんのほうから、
「怖い?」
と聞いてきた。
途端に、私の唇は歪む。
「うん、怖いっ……嫌だっ」
言葉にしたら、言いようのない不安までも涙と一緒に溢れ出て、その息苦しさに私は前のめりになり、つないでいないほうの手で胸を押さえた。
「うぅ……」と、情けない声が出る。
「はい。ちょっとコレ着て。フードも頭からかぶって」
すると、ウソツキさんが急に手を離し、着ていた黒のパーカーを脱いで、私にかぶせた。
淡々とした顔だけれど、いつものような、からかい半分の顔じゃない。
いきなりのことに涙も止まる。
ブカブカのパーカーに包まれ、フードも私の視界を半分隠してしまった。
「完了」
そしてそう言うと、私の頭をぐいっと自分の胸に寄せるウソツキさん。
「怖い?」
と聞いてきた。
途端に、私の唇は歪む。
「うん、怖いっ……嫌だっ」
言葉にしたら、言いようのない不安までも涙と一緒に溢れ出て、その息苦しさに私は前のめりになり、つないでいないほうの手で胸を押さえた。
「うぅ……」と、情けない声が出る。
「はい。ちょっとコレ着て。フードも頭からかぶって」
すると、ウソツキさんが急に手を離し、着ていた黒のパーカーを脱いで、私にかぶせた。
淡々とした顔だけれど、いつものような、からかい半分の顔じゃない。
いきなりのことに涙も止まる。
ブカブカのパーカーに包まれ、フードも私の視界を半分隠してしまった。
「完了」
そしてそう言うと、私の頭をぐいっと自分の胸に寄せるウソツキさん。