……ああ、もう。
好き。
やっぱり、どうしようもなく朝陽のことが好きなんだ。
眩しくて、温かくて。そばにいるだけで心地が良くてドキドキして、いつまでもこの笑顔を眺めていたいと思ってしまう。
「……でも、」
「え……?」
「何かあれば、必ず連絡しろよ。その時はグループワークなんかより、絶対に菜乃花優先だから」
優しい声に、喉の奥が締め付けられるようにギュッと痛んだ。
──空は、快晴。
心に残る痛みに精一杯蓋をした私は小さく「ありがとう」と返事をすると、前を向いた。
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