「……わかった。私のほうこそ、誘ってくれて、ありがとう。楽しみにしてるね」


自然と、零れた笑み。

それを見たリュージくんの顔にも、大きな笑顔の花が咲いた。


「なのちゃんに、絶対いいとこ見せるから、任せてよ!」


ドン!と力強く胸を叩いたリュージくんは、力加減を間違えたらしくゴホゴホとむせてしまった。

それを見て、何日ぶりかもわからないほど久しぶりに、声を零して笑った。

……やっぱり、リュージくんは太陽だ。

いつでも私を照らしてくれる、明るく逞しい、真夏の太陽みたいな人。

そんなリュージくんが最後のお願いと言うのなら、どうしたって叶えたい。


「うん、期待してるね。邪魔にならないように、頑張れーって心の中で応援するから」


言いながらリュージくんを真似して胸の前で拳を作ると、何故か彼はキョトンと目を丸くした。