六年生で私たちは違うクラスになり、所属するグループも全く関わりのないものになって、言葉を交わすことはなくなった。

ときどき、廊下やトイレなどにいるときに遥の視線を感じることはあったけれど、私は目が合ってしまう前に顔を背けた。


一方的に彼女を遠ざけるような形になってしまって、申し訳なさは感じていた。

でも、私なんかと口をきかないほうが遥のためだと思ったし、何より、可愛い彼女と一緒にいることで自分の惨めさを実感したくない、という気持ちが強かったのだ。


そのうち私たちは小学校を卒業し、同じ中学に進学した。

同じクラスにならなかったことに、私は少しほっとしていた。


中学になると他の小学校から進学してきた生徒たちもいて、人間関係の再構築が自然と起こった。

そして、私はそれに失敗した。


中一のときは良かった。

小六で仲の良かった一人と同じクラスになれたから。

でも、新しい友達はできなかった。


そして、二年生にあがったとき、私はクラスから孤立してしまった。

小学校から仲の良かった子は誰一人同じクラスにいなかった。

初めは、出席番号が近い子と一緒に行動していたけれど、明らかに自分とはタイプがちがっていた。

趣味も話も合わなくて、だんだんと会話が少なくなり、なんとなく居心地が悪くなっていった。

それはその子も同じだったようで、彼女は少し派手なグループの子たちについていくようになった。