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「それじゃあ、相馬。今度こそ、三者面談の日程、ちゃんと親御さんに伝えろよ。今日、お前が伝えなかったら、俺から直接連絡するからな」
─── 季節がようやく、梅雨入りをした頃。
昼休みに担任に呼び出され、完全に逃げ道を断たれた俺は、教室までの帰り道。
渡されたプリントを見て、小さく溜め息を吐き出した。
「いーつーきーぃ、ハゲ下、なんだってー?」
「やっぱ、三者面談のこと?」
教室に戻れば、俺の帰りを待っていたらしい二人がほぼ同じタイミングで口を開く。
そんな二人を前に、俺はプリントを返事の代わりとして一度だけ揺らすと、本日二度目の溜め息と共に自分の席へ腰を下ろした。