「その……かなりリツイートされてるツイート。
“栗スチアーノ”って奴が、何日か前に栞の噂を流してた“飯クッチッティーニ”って、犯人だったサッカー部の先輩のアカウントの、一番リツイートされてた栞の話のツイートにしたリプライなんだけどさ。そいつ、そのたった1回のツイートしかしてないのに……なんか、反響が凄くて、やたらリツイートされてるんだ」
「っ、」
空のように真っ青な画面。
蓮司に言われるがまま目を通し─── そこに書かれた言葉と気持ちに触れた瞬間、温かな涙の雫が頬を伝って零れ落ちた。
「栞…………やっぱり、それ、相馬先輩……か?」
「……っ、」
蓮司に、頷くことも出来ずに携帯を持った手とは反対の手で、出ない声を抑えるように口元に触れる。