たとえ声にならなくても、君への想いを叫ぶ。

 



けれど、向かった先の先輩が住むマンションは───





【先輩、今どこにいるんですか……?】





まるで、蜜の無くなった花から蝶が飛び去ったように、先輩の姿だけが消えてしまっていた。