「ごめんね、騒がしくて。こいつはタマって言って、樹生から聞いてるかな?一応、友達」


「一応ってなんだよ、一応って!」


「それで、せっかく来てくれて申し訳ないんだけど、樹生は今日はもう学校にはいないんだ」


「(そ、それなら今どこに……)」


「うーん……栞ちゃんに勝手に話したってなると、あいつ怒ると思うんだけど……でも、栞ちゃんだって何も知らずにいるのは辛いと思うし。……だから、今から話すのは俺の独り言だと思って聞いてくれる?」


「─── 」


「……栞ちゃんが、どこまで知ってるかわからないんだけど。実は樹生、今朝ちょっと揉め事を起こしちゃって。それで色々あって、さ」


「(し、知ってます……友達に、聞きました……)」


「……そっか。それならもう、一通りのことは聞いてるのかな?……実は樹生、その揉め事のせいで停学になっちゃって。一週間、自宅謹慎になったんだ」


「─── っ、」


「だから一週間は、絶対に学校には来れないんだよ」



─── アキさんの言葉に、今度こそ本当に、頭の中が真っ白になった。