そう言うと、私を真っ直ぐに見つめた彼らは深々と頭を下げた。
そんな彼らの言葉に嘘がないこと。
嘘はないと思えるのはきっと、私も彼らと同じようにたくさんの後悔と反省、そしてこのままではいけないと奮起したからなのだろう。
結局は私も彼らも、似た者同士だった。
お互いがお互いに背を向けて、決して相手の顔を見ようとしない。
私は噂が自然と消えていくのを待つことで、自分からは何一つ行動しようとは思わなかった。
それはきっと、彼らも同じ。
自分からは何一つ行動せず、ただ周りの流れに身を任せていただけ。
彼らが正義ではないのなら、私だって正義ではなかった。
開き直ることは、決して簡単ではない。
心ない言葉を吐き、拒絶を示す人は絶対にいる。
だけど……そんな私の心を汲んで、理解を示してくれる人も、必ずいる。