「な……何?偉そうに……っ。謝るわけないじゃん!!事実を言ったまでなんだからっ!!」


「っ、」



ガッ、と、肩を力強く押されて一歩後ろへよろめいた身体。


それでも絶対に引いてなるものかと両足に力を込めた。


周りになんと言われようと。周りから、どんな好奇の目を向けられようとも絶対に引いてやらないと、強く拳を握った。


けれど、再び。

私が反論の言葉を紡ごうと、大きく息を吸った瞬間───



「あんたのお父さんが……っ、この子の弟を殺したのは事実じゃん……っ!!」



私は、今度こそ息の仕方を忘れた。