ゆらゆらと、先輩のコーヒーカップから昇る湯気が、まるで今の私の心を表しているようで。


─── 先輩に、話したくない訳じゃない。


こんなことになって、先輩にまで迷惑を掛けておきながら、何も話さずにいるなんて失礼にも程があるということもわかってる。


更には、先輩が学校に来た時の様子を見る限り、先輩はもう例のTwitterの件も知っているのだろう。


だからもう、いい加減話さなきゃ。


……全てを、話さなきゃいけない。


わかってる。……わかってる。

わかっては、いるのだけれど───



「……怖い?」

「っ、」



先輩にどう思われるかと考えたら、不安で不安で、仕方がないんだ。