けれどそんな私を他所に、前に立つ蓮司を押し退け、アユちゃんは彼女から携帯を取り上げると問題の文章をタップした。
すると画面は、問題のツイートをしたらしき人のアカウントのトップへと移った。
そして、そこに書かれた文章らしきものの数々に目を通していくと、今度は蓮司だけでなく、アユちゃんまでもが表情に困惑と怒りを乗せて拳を握る。
「何よ……これ……っ」
【Sの話は紛れもなく本当】
【Sの元中の奴にも確認済】
【Sの秘密への質問受付中】
【Sの話は全国へ拡散希望】
そこに書かれた、敵意に満ちた言葉の数々。
心をえぐるような、言葉たち。
その内の一つは、そう。5年前───