「これって、本当のことなんですかぁ?この理由、本当か嘘かって、うちら1年は、みんな騒いで─── 」


「ふ……ふざけんなっ!!」


「……っ、」


「こんなの、本当な訳ねぇだろうが……っ!!」



声を荒らげた蓮司の言葉に、私以外の女の子たちが大袈裟に肩を揺らした。


たった一人、私だけが呆然と立ち竦むことしか出来ずに、真っ白になった頭でそんな光景を人事のように見つめる。


現実に起きていることに戸惑いを隠せず、壊れた人形のように、瞬きの仕方さえ忘れてしまった。



「……誰」


「え?」


「……っ、誰が、そんなこと広めてるの!?」


「あ!ちょっと……っ」