私の笑いに、2人が声を揃えて「どこがっ!!」と叫ぶ。


高校2年の2学期は、お決まりの校長先生の長い話を聞かされる始業式から始まり、この後のホームルームを終えれば今日は午前で学校も終わり。


放課後は久しぶりに3人でファミレスでも行こうと提案したのはアユちゃんで、蓮司もそれに二つ返事を返し、笑い合っていた。



(……私的には、2人はすごくお似合いだと思うんだけどな)



息が合う、というか、合い過ぎるから今みたいにすぐに言い争いになっちゃうけど、言い争いになっても息が合ってるし。


何より、いつも2人は楽しそうだ。


蓮司が私とアユちゃんを避けている時は、アユちゃんもなんとなく元気がなかったけれど、今はすごく元気だし。


蓮司だって、自分がこんな風に気を使わずにやり取りできる相手はアユちゃんだけなこと、気付いてないのかな?