「な、……なんで、」


「(先輩が……っ)」


「いきなり、泣くなよ……っ」



だって、先輩が……そんな、寂しさに溺れた表情(かお)で、そんな悲しいことを言うから。


いらない子、なんて。そんなこと、言うから。


先輩は今日の今日まで……今、この瞬間も。


そんな風に思って、生きてきたんですか?


自分は邪魔者なんだと、そんな風に思いながら毎日を過ごしていたの?



「も、もしかして、同情……?それなら、余計に迷惑なんだけ─── 」


「(……違うっ、)」


「え……?」


「(同情なんか……してませんっ!!)」