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……ぶかぶか。

先輩に言われたとおり、濡れてしまったブラウスを脱いでパーカーを羽織るとドライヤーで髪を乾かした。


ブラウスは、ハンガーに掛けて浴室乾燥機の中に入れ、2時間のタイマーをセット。


スカートは未だに湿っぽいけれど、それはもう仕方ない。


脱衣所を出てリビングに向かい、しばらくすると先輩がカップを2つ持ってやってきた。



「……パーカー、やっぱりちょっと大きいね」



背の高い樹生先輩から借りたパーカーでは、手もスッポリと隠れてしまう。


パーカー越しにカップを受け取った私を見て、先輩は困ったように笑った。



「とりあえず、ブラウスが乾くまでDVDでも見ようか?それとも、勉強とかする?」



先輩の言葉に一瞬だけDVDを……と、思ったけれど、先輩が受験生なことをすぐに思い出し、慌てて携帯電話を手に取る。