だから、肌を重ねる行為に、焦がれるような気持ちを持った事はない。


女の子に対して、愛しいだとか、そんな感情を抱えるような気持ちになったことは一度だってなかった。


……だからこそ、



「……やっぱり、家に入れるんじゃなかった」



栞みたいな、ただひたすらに純粋で。


この世界の汚さや、人間の汚れた部分に触れたことのないような女の子は、絶対に自分のテリトリーには入れないようにしてきた。


だって、自分が触れていい子ではないと、わかっていたから。


間違っても、俺みたいな奴が汚してはいけない子だと、そう思っていたのに───