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MEME.
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すきなものを、すきなときに。
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きっとみんな、精一杯生きている
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おにいを奪った、夏がきらいだった。ずっと、苦しめられてきた。動けなくて、進めなくて、取り残されていた。だけど、高校最後の夏に、変わったんだ。きみが、大丈夫って言ってくれたから。 まさに青。まさに青春。野球を通して、夏を通しての登場人物たちの葛藤や喜びや輝きが、ひとつひとつ丁寧に、大切に描かれています。きっと、誰もがぶつかったことのある気持ちのかけらを、見つけられるはず。 「あの時は最高に輝いていた」「つらかったけど、精一杯生きていた」。読み終えた後、そんな感情が湧き出してきて、ガムシャラに走ったことを思い出して、涙が滲みました。不器用だけど、それでももがいて生きようとする姿。それを、やさしく包みこんでいく周りのやさしさ。 光乃ちゃんが、朔也くんが、涼くんが、みんなが、必死に走っていく姿を、ぜひ見守ってほしい。季節が変わったらまた読みたい。そんな風に感じられる作品です。

2018/03/03 00:39
青春・恋愛 188ページ ・総文字数160,756
明日をまた生きるために
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ある日突然、同じクラスの唐沢が姿を消してしまった。そして僕は、唐沢が姿を消したその日、同じクラスの橘と、唐沢を探す旅に出る。 「輝いているときに惹かれるのは、幻想かもしれないね」 そう呟く彼女には、なにが見えているのか。そして、唐沢はなにを見て消えたのか。消えた唐沢の想い、橘の想い、そして僕。 明日を生きていくために、僕たちは長い長い1日を、振り返りながら全力で走ったんだ。 * 彼ら3人の気持ちの描写、そしてそれを包み込む背景、情景、すべてのものが作者の巧みな文章によって鮮明に描かれています。 唐沢はなぜ消えたのか?何のために?そして、橘は何のために僕を選んだのか? 主人公の想い、考え、葛藤が、手に取るように伝わってきます。きっと、読んだ後は気持ち良く本を閉じることができるでしょう。 作者の精一杯の想いがこもっている作品です。 ぜひ、御一読を。

2017/07/21 23:23
青春・恋愛 71ページ ・総文字数53,602

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