プロフィール

野々さくら
【会員番号】1323972
青春、大人の純恋愛、ヒューマンドラマを中心に書いています。
児童文庫もチャレンジしていきたいと思ってます。
青春小説の尊さを教えてくれたスターツ出版さんで、書籍化を目指しています。

キャラ短
最終選考3回

おすすめ掲載
2回

エブリスタ 妄コン
佳作 2回

アルファポリス ほっこりじんわり大賞
奨励賞 1回

まだまだです。
キャラ短受賞を目指しています。

作品一覧

最期に見た夕陽が、君を優しく照らしてくれるなら

総文字数/6,063

青春・恋愛1ページ

スターツ出版小説投稿サイト合同企画「第2回1話だけ大賞」ノベマ!会場エントリー中
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『お前は、ある人物の身代わりとなった。まもなく、死ぬ運命だ』  漆黒の暗闇が広がる、虚無の空間。  記憶も、肉体も、体の機能すらも失われた私は、死神を名乗る人物にそう告げられた。  助かる方法はただ一つ。その人物を言い当て、「その命を返せ」と叫ぶこと。  こうして始まる、死神の気まぐれという名のデスゲーム。命を賭けた戦いが。 1.期間は一ヶ月。10月12日から、11月12日の間。本来、死を遂げる予定だった人物の命日であり、私の命日になってしまう今日まで。 2.死神の力で、私が死ぬ一ヶ月前の時間に戻る。私の記憶は死神に奪われたままで、知っているのは名前と年齢。そして、私が生きてきた世界の常識。 3.私は過去の自分に関与は出来ず、幽霊みたいに後を付いていくことしか出来ない。その中で、死の運命を押し付けてきた人物を探しだす。 4.3回だけ、自分の体に取り憑くことができる。自由に行動が取れ、調査を許される。一回、一時間。死神の承認が必要。 5.3回だけ死神に質問ができる。死神が承認した問いだけ、偽りない答えが返ってくる。 6.死の運命を押し付ける条件は、互いに面識が必要。 7.死の運命を戻せる期間は一ヶ月、チャンスは一度だけ。タイムアウト、指名する人物を間違えたその瞬間、魂は握り潰されて死神の養分となる。  こんな理不尽な話に、反発はできない。  死神の手の平で転がされている私は、拒否した瞬間に死の運命が確定する。  ゲームを受け入れられなければ死。間違えた瞬間に訪れるのも死。時間切れでも死。  味方なんて誰も居ない。  ここに感情論や、倫理観なんてない。  生き残るか、消されるか、ただそれだけだ。  開かれていた空間より放出される魂は、ただ流されるまま前へと進んでいく。  私、篠崎茜は、いわゆる普通の女子高生だった。  流行りのメイクをして、友達と学校に通って、SNS映えを意識して、推し活が好きな、今どきの16歳。……と、思いたかった。  何か違和感を覚える毎日。不自然なSNSの書き込み。クローゼットの奥に厳重に仕舞ってある、ナンバーキー付きの箱。何かを隠し、誰かを忘れようとしている、過去の私。  そんな私の後を付けてくる、男子高生。  ねえ、教えて? 私は善人、悪人、どっちだったの?  誰かに身代わりにされるぐらい、妬まれるような人間だったの?
さよならの記憶写真館

総文字数/0

ヒューマンドラマ0ページ

スターツ出版小説投稿サイト合同企画「第2回1話だけ大賞」ノベマ!会場エントリー中
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 私の願いは、ただ一つ。夫と、私の妹が結婚すること。  32歳と2ヶ月。私は病によって、この世を去った。  26歳で夫と結婚し、二児をもうけ、家族に看取られて最期を迎えた。  幸せな人生だった。……私はね。  だけど夫は4歳と2歳の娘を育てる責任があり、子ども達は母を恋しがる年頃。  私の妹は自分の人生より、私が残した家族を守ろうとしてくれている。  自分の気持ちを押し込めて。  夫、妹、私は幼馴染。しっかり者の妹に、頼りっきりだった夫と私。  それは大人になってからも同じで、私の病気が発覚して泣いていた夫の背中を、優しくさすってくれたのは妹だった。  妹は夫に、好意を抱いている。いつからだったなんて分からない。同級生だった二人は、私が知らない時間を共に過ごしてきたのだから。  妹と夫が結婚するべきだった──。  その未練により、私の魂は一軒の写真館に辿り着いていた。  記憶写真館。  私の悔いに関連する写真が貼り出された、異質な空間。  そこを管理する主人と、助手だと名乗る黒猫のクロ。  ここは悔やみながら死を迎えた、彷徨える魂が辿り着く場所。  時間を巻き戻し、記憶写真を修正出来る、不思議な写真館。  時間の巻き戻しには約束があった。 1.期間は成仏する49日間 2.生まれた時に巻き戻し、一から始めないといけない 3.時間の流れを速めるリモコンで、時を進められる 4.私は、過去の私に関与は出来ない 5.過去を変えたい場面だけ、過去の私を乗り移り、自分の意思で行動が取れる 6.過去を変えられるのは、写真に写っている場面だけ 7.過去の自分に乗り移ること、感情の揺れは、私の魂に大きな負担がかかる。極限を過ぎると魂は砕け散り、生まれ変わることができなくなる  過去を変えることは当然未来にも繋がっていくことであり、私の子ども達は妹の子に修正される。  四人で写る、家族写真。そこに居るのは私ではなくなってしまう。  覚悟を決めて手を伸ばしたのは、一枚の写真。制服姿に身を包む、過去の夫と私。  年頃故に離れてしまった私達が、同じ時を過ごすキッカケとなった日の、思い出写真。  あの日、夫と会わなければ未来が変える一つの因果になるかもしれない──。  こうして始まる、手探りの模索。四十九日間の彷徨い。  そして、32年間の人生を否定する虚無の旅が。
片付けられない私と不思議な猫の話

総文字数/31,994

ヒューマンドラマ20ページ

第62回キャラクター短編小説コンテスト「心癒される、猫小説」エントリー中
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「タス……ケテ」  ザァァァと冷雨が降り注ぐ、仕事からの帰り道。  自然公園より聞こえてきた、今にも消えそうな声。  誰かが助けを求めていると公園中に入っていった私は、木の枝に尻尾が引っ掛かり、降りられなくなってしまった黒い成猫を見つけた。  雨でびしょ濡れになった猫をワンルームの自室に連れて帰り、バスタオルでパサパサと拭いていく。  すると猫はウトウトし、丸くなって眠りだす。  今にも引きちぎれてしまいそうな、脆い首輪。スラっとした、痩せ細り具合。  その姿から野良猫だと察した私は、猫を飼う決意をした。  次の日。私は猫に、自分が飼い主になると伝える。  だけど猫は毛を逆立て、尻尾を膨らませ、明らかに威嚇してきた。  意味が分からなくて必死に引き留めようとすると、「埃がいっぱいニャ! 白猫になりたくないニャアアアアアー!」と怒らせてしまった。  ポカンとなってしまうと、やってしまったと後悔する声が聞こえて、猫は背を向けてテケテケと歩きだす。  だから一緒暮らそうと提案をした。  だけどツンツン猫は、部屋を片付けたら遊びに来るぐらいなら良いとプイッとする。  こうして始まる、私と猫とのお片付け大作戦。  ──だけど、物が捨てられない私にとって、それは簡単なことではなかった。
十年越しの雪解け

総文字数/14,945

青春・恋愛8ページ

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 全てを投げうって去った、生まれ故郷。  あれから十年間。ひたすらに走り続けていた。  だけど、もう限界で。息切れを起こしてしまった私は戻って来た。  もう二度と帰らないと決めた故郷に。
私達が綴る物語

総文字数/31,889

ヒューマンドラマ30ページ

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 普通って何だろう?  「推し」と呼ぶ人が居ない私は普通じゃないの?  SNSに興味がない私は普通じゃないの?  友達がいない私は普通じゃないの?  「普通」を求められ、自分を押し込めて生きてきた私は本当の自分が分からなくなっていき、息をするのが苦しかった。  私の好きなことは誰も認めてくれない。  誰も分かってくれない。  それは、普通しないことだから。  そんな私は、自分を殺して死んだように生きていくしかないのだと、そう言いかせていた。  だけど。高校二年生の夏、私はあなたと出会った。  美しく、凛として、気高い、あなたと。

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