間もなくして、お父さんが顔を出した。


今、仕事中なのにどうしたんだろう?


「澪!陽人くん!合格おめでとう!」


「え?」


「今日は合格発表だろ?担任の先生が教えてくれたぞ」


そうだっけ・・・?


今日だったんだ・・・。


え・・・?


「陽人知ってた?今日だって」


「うん。秋たちに結果見てもらうの頼んでた」


「そんな・・・!大事なことなんだから自分で確かめなかったの!?」


「落ちてるわけねーし」


陽人が自信満々で答える。


「よーし!今日は帰りにケーキ買ってきてやるからな!じゃぁ、お父さん仕事戻らないと!」


お父さんがあたしの頭をくしゃって撫でてから急いで病室から出て行った。



今日は合格発表の日だなんて・・・。


それなのにお見舞いきてるなんて・・・。


なんでそんなにあたしに気を使うの?


あたしの存在って重くない?