「いくよ・・・」


「ちょっと待って!!まだ緊張してる・・・!」


「大丈夫だって、怖くない」


「怖いよぉ」



今は放課後の屋上。


あたし、陽人、真由、秋くんの4人でいる。


そして今・・・


「やっぱり怖い!!」


あたしの耳にピアスを開けてる最中。


・・・ってより開けるまでいかない。


だって怖いんだもん!!


真由はさっさと秋くんに両耳にピアスを開けてもらって「痛くなかった」って涼しい顔。


次はあたしの番なんだけど・・・。


陽人があたしの耳にピアッサーを当てて「いくよ」って言ってから「怖い」の繰り返し。



「もー、大丈夫だってば」


真由が呆れた声を出した。


「だって穴開くんだよ!!痛いよ!!」


「ガシャンって音なってすぐ終わるよ」


うぅ・・・秋くんまで呆れている。


「あ、澪」


陽人が言った。


「児童館のナサエ先生結婚するってさ」


「え!?」


あたしが言ったと同時に耳元でガシャンって音がする。


「嘘だよー。開いたぞ」


陽人にハメられた・・・。