卒業式も無事終わり。
「腹減ったぁ」
秋くんが欠伸をしている。
「何食べるー?」
真由がネイルを気にしながら言う。
「斉藤先輩!」
廊下から声がした。
4人でそっちを見ると、1年生か2年生かが廊下から教室に顔を出してる。
「お、告白ぅ?」
ニヤニヤする秋くん。
「うるせーよ」
陽人が秋くんの頭を叩いてからそっちへ向かう。
「ずっと好きだったんです!」
おーって周りから歓声が上がる。
陽人は首をポリポリかいて、それから言った。
「ごめんね。オレ、彼女にしか興味ないんだ」
また、おーって声。
みんながあたしを見る。
なんか・・・恥ずかしい。