恥ずかしくて思わず話を逸らしてしまう。
「ま、真由大丈夫かなー!」
「ん?・・・あぁ、大丈夫だよ」
お弁当を食べながら陽人がのんびり言った。
ってことは陽人も秋くんと真由のこと知ってるんだ。
「大丈夫って?どういうこと?」
「澪って本当に天然なんだな・・・」
今度は呆れてる。
あたし変なこと言ったかな?
「大丈夫ってことは、秋も真由のことが好きだから問題ないってこと」
「え!?じゃぁ2人って両思いなの?」
「そういうこと。付き合うんじゃね?」
「そっかぁ・・・よかった・・・」
真由に彼氏が出来るんだ・・・。
秋くんでよかった・・・。
彼氏出来るってどういう感覚なんだろう?
そもそも「付き合う」って一体何するんだろ?
一緒に帰ったり、デートしたり、電話したり?
「付き合うって何するんだろうね・・・」
あたしが呟くと、陽人が首を傾げた。
「知らね。オレ付き合ったことないもん」
そりゃそうか。
陽人に聞くのが間違いだった。