「澪は寝ろよ」って言われて、布団を被ったままじっとしてた。


でも、隣にいるんだから気になる。


布団の隙間からそっと覗くと、参考書を読んでる陽人が見える。


真剣な顔してページをめくってる。


陽人はドキドキしないのかな・・・?


あたしなら勉強なんて出来ないよ・・・。


あたしの視線を感じたのかこっちを見た。


「見すぎだっつーの」


だって・・・。


「ちょっとイチャイチャしてみる?」


うーん・・・うーん・・・。


ちょっとだけ・・・。


頷く。


参考書を脇に置いて腕枕してくれる。


「病院だからちょっとだけな」


そう言ってキスをしてくれた。


「なんかエッチなこともしたくなるような・・・」


そんな陽人の頭をポカって叩いた。


「ウソウソ。冗談だって」


楽しそうに笑った。